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フォントファミリー、フォントフェイスの違い

フォントファミリー、フォントフェイス

よく似た言葉と言えますが違いを説明します。

Excel等でフォントを使うとき、例えば「MS Pゴシック」と指定したりしますが、この「MS Pゴシック」はフォントファミリーの名前です。

さらにフォントの形状を太字とか斜体を指定したりしますが、これにより選択されるのがフォントフェイスです。

太字とか斜体は元になる標準形のフォントを加工して表示しているわけではなく、それぞれ専用のフォントデータを作ってインストールされています。

フォントファミリーはフォントフェイスをグループ化したものという事になります。通常「太字」と「斜体」の有無を選択できるようにするわけですから、フォントファミリーは4種類のフォントフェイスがあることになります。

例えばフォントファミリー「MS Pゴシック」は以下のフォントフェイスが属します。

  • 「MS Pゴシック」
  • 「MS Pゴシック 太字」
  • 「MS Pゴシック 斜体」
  • 「MS Pゴシック 太字 斜体」

但しフォントファミリーが必ず上記4種類があるわけではありません。2種類だったり、1種類だったりします。逆に8種類も16種類もあるかもしれません。

しかし、Excel等には必ず「太字」ボタンと「斜体」ボタンがあるので4種類なければ誤動作になるのではと思うでしょうか?

そうならないのは、こういったユーザーによるフォント指定によって、システムは「なるべくそれに近いフォント」を選択するだけだからです。「MS Pゴシック」を指定してもMS Pゴシックが使われるとは限りません。インストールされてなければ別のフォントフェースをシステムは選択しますし、表示するのがタイ語の文字だったりするとMS Pゴシックでは描画できないので、システムはタイ語を持っていて、しかも太字、斜体等のユーザー指定になるべく沿ったフォントフェイスを選んでくれます。